WordPressを"使うこと自体"が目的ではないのであれば、WordPressテーマの導入は必須。
既に用意されたものがあるのだから、わざわざ苦行の道を歩む必要はない。
記事のターゲット
- WordPressとテーマの関係が疑問の方
- テーマとは何かを知りたい方
- 自分に合うテーマを選びたい方
WordPressテーマとは、WordPressで統一したページデザインを出力できるテンプレートである。
有名どころのブログの大半は、いずれかのテーマを使用しているはず
技量があれば、有名なブログサイトと同じようなデザインを自作することは可能だが、同じWordPressテーマを使用するだけで再現できる。
ただ、数多くのWordPressテーマの中から自分の好みのテーマを選ぶためには、基本的なところは知っておきたいところ。
本記事では、そんな要所を紹介する。
目次
WordPressテーマとは?
WordPressテーマとは、統一されたページデザインをブログを含むwebサイトのページを出力するテンプレートである。
かつてのwebサイトは、ページごとに構成だったり、スタイルだったりをhtmlなどのコードを一つ一つ記述することで作っていたが、WordPressテーマは、記事を作成し、投稿するだけで統一感のあるデザインで出力してくれる。
WordPressをインストールすると3つのテーマが最初から組み込まれているので、好みのテーマを選ぶとよい。
のだが、これらのテーマは"必要最低限"という感じであり、実際に使ってみると、世の中にあるブログなどと比べるとあまりにもチープである。
WordPressテーマを選ぶ意味
先ほどのサンプルのブログをWordPressテーマの一つであるAFFINGER5に置き換えるだけでずいぶんと印象が変わる。どんな分野でも同じと思うが、どんなに中身がよくても、第一印象が悪ければ、見向きもされない。
見た目は大事!
世の中には、多くのテーマが存在しており、好みの外観を持ったテーマを選ぶだけで手に入る。
また、WordPressテーマは、ただ凝ったデザインを提供してくれるだけではなく、ブログ運営で使うWordPressの基本機能も底上げしてくれる役割もあるので、自分が必要とする機能が盛り込まれたテーマを選びたい。
WordPressテーマの役割
WordPressテーマの役割である3要素の内容を見てみよう。
ページデザイン
WordPressで出力されるページレイアウトは、選ぶテーマによって変わってくる。
WordPressに標準でインストールされるテーマは基本的に1列構成のため、よく見かける左右のどちらかにサブメニューを置いたレイアウトにすることができない。
また、同様にタイル状のレイアウトなども無理だ。
ページ構成の他にもアイコン、吹き出しなどの演出的なパーツなんかもテーマによって提供されるものが変わってくるので、使いたい、マネしたいレイアウト、パーツがあらかじめ決まっているのであれば、それが使えるテーマを選択する必要がある。
設定、動作
ブログサイトの動作設定、記事の編集画面など、基本のWordPressだけでも大概のことはできるし、WordPressのプラグインを追加することで機能拡張や操作性を改善することは可能である。ただし、後付けのプラグインは、多くの開発者によって支えられている状況の裏返しで、どうしても使い勝手に統一感がなく、追加したプラグインの相性問題などにも気を配る必要が出てくる。
WordPressテーマによっては、そういったプラグインと同等の機能があらかじめ含まれていることが多く、高機能であるため、多数のプラグインを使いこなすより、ワンパッケージとなっているテーマを選択することで無用なトラブルに頭を悩ます必要がない。
SEO対策
SEOとはSearch Engine Optimizationの略であり、検索エンジン最適化を意味する。
要は、Google、Yahooなどの検索サイトで上位に表示されやすくための仕組みである。
ブログを公開するのは多くの人に記事を見てもらうためだが、サイトやアドレスを宣伝する広告を打てる人は限られるし、検索サイトからの訪問者を期待することになるが、それには検索サイトが他よりも有効なサイトであると認識してもらう必要があり、その対策がSEOというわけである。
SEO対策には幾つも方法あるが、利用者が増えることが検索サイトの経済活動の基本となるため、検索サイトが利用者の増加につながると判断する基準や条件を満たすサイトほど、優先して検索結果に表示してくれる。
その基準とは、サイトの表示が速い、使い易いレイアウト、ニーズの多いキーワードを含むなど、検索サイトの利用者の満足度に繋がるサイトであることであり、それを実現するにはWordPressの技術的なところが求められるが、そういったところをあらかじめ組み込んでいるWordPressテーマを選択することで手間を減らすことができる。
WordPressテーマ比較
有名どころのWordPressテーマを紹介する。
(2021/04/04時点の情報)
Cocoon
無料テーマの最大手の一つ
レンタルサーバによっては、WordPressのセットアップと同時に導入することが選択できる。
サポート情報やコミュニティも活発であり、導入時の情報収集には困らないだろう。ただし、有料テーマのように特定のサポート窓口があるわけではないので、自助努力が必要である。
価格 | 無料 |
最新バージョン | Ver.2.2.8(2021/03/05) |
国内/海外 | 国内 |
AFFINGER5
「稼ぐ」に特化したWordPressテーマ
収益の効率化を目指したテーマであり、独自のSEO対策を実装し、デザインやパーツもアフィリエイトやSEOを意識したものが提供されている。
また、収益を上げるためのツールやデザインテンプレートをオプションで提供しているので、必要に応じて追加拡張が可能だ。
価格 | 14,800円 |
最新バージョン | Ver.20210201(2021/02/01)
現在、次期メジャーバージョンが先行公開中 |
国内/海外 | 国内 |
JIN
真に使いやすさを追求したWPテーマ
サイトのデザイン編集を追求したテーマであり、着せ替え用のデザイン、パーツが多数用意されている。
それを組み合わせることで他のサイトとの差別化することが容易になる。
価格 | 14,800円 |
最新バージョン | Ver.2.60(2020/08/21) |
国内/海外 | 国内 |
Lightning
厳しいチェックを通過したWordPress.org登録テーマ
他のテーマと異なり、インストールしたWordPressの管理画面からインストールできる公式認定のテーマである。
有料版にアップデートすることで機能拡張できる他、無料の独自プラグインも用意されている。
価格 | 無料、7,700円 |
最新バージョン | Ver.13.8.5(2021/02/23) |
国内/海外 | 国内 |
Genesis
優れたWordPressウェブサイトを効率的に構築する
26万ユーザという世界最大級のテーマ。
多数用意されているテーマの一つを購入することもできるが、Pro版を購入することですべてのテーマを自由に使うことも可能である。
また、SEO対策やセキュリティ対策は常に最新の状況に合わせて更新している。
価格 | 59,95~360.00ドル |
最新バージョン | Ver.3.3.3(2021/03/13) |
国内/海外 | 海外 |
まとめ
(記事の)中身がよくても、興味を持ってもらうための第一印象は大事。
WordPressテーマで着飾ろう!
記事の内容がよければ、読者は増える、というのは幻想だ。
サイトの見た目が悪ければ、せっかくの記事の内容も霞んでしまうし、サイトを訪れても表示が遅かったり、使い難いレイアウトだと、ブラウザバックされてしまう。
まずは自分のサイトで立ち止まってもらうためにも、デザインの優れたWordPressテーマを導入しよう。もちろん、ブログサイト運営の目的が収益化であるなら、SEO対策の評価も忘れてはならない。
手抜きしたい人へのポイント
- WordPressに標準で入ってるテーマは使うな
- 手本や真似したいブログがあるなら同じテーマを選ぼう
- テーマを変えることでSEO対策にも効果がある
最後に。
テーマは簡単に切り替えるはできるが、切替後に記事のレイアウトが崩れていないか、設定調整などが必要になるので、テーマ選びは慎重にした方がよい。